2019年1月31日木曜日

宮部みゆきの江戸怪談散歩

宮部みゆきの本には同じ本が異なる出版社から発売されることが時にある。
版権だとか著作権だと所案の事情があるんだろうけど。

彼女が書いてきた怪談といえば「幻色江戸ふしぎごよみ」と「本所深川七不思議」が二大巨頭の位置づけ。
その舞台となった各地を紹介する本。
この本を片手に江戸の街並みを思い描きながら散策するのも悪くないかも。
春めいてきたら、回向院とか富岡八幡宮。
おせんべいやお団子を口にしながら。

それから、あまり印象に残っていない「三島屋」シリーズはこの先もずっと続いていくんだと宣言されていらっしゃる。
丁寧に読み返してみようかな、まずは「おそろし」から。
この本に既に収納されている「曼殊沙華」を読んで、そう思った。

巻末に掲載されている岡本綺堂の「指輪一つ」と福澤徹三の「怪の再生」
前者は上手いな!と思いながら後者はリングシリーズのような現代ならではの電化製品をツールにして恐怖を演出している。
電化製品が正常に動かなくなる時、たいてい異音がする。
なんとなく「何かが悪さをしているんじゃない?」と思うし。

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