2015年4月25日土曜日

龍三と七人の子分たち

言われなければ、藤竜也だと気づかない
2015年、8作目

自分自身は結構な懐古主義者だと思う。
生まれ育った時代のアナログさが古き良き時代だなあと。
この映画、小学校の頃に毎週楽しみだった「8時だよ、全員集合!」のノリがあり、中学の頃に欠かさず見ていた「オレたちひょうきん族」のゲラゲラ笑いができる。
(中尾彬には大爆笑すること請け合う)

じじいたちを主人公に持ってくることが「アウトレイジ」のような凶暴さを削ぎ、凶暴な顔したじじいたちが本気でコメディやってるから真剣に笑える。
3と5!!
笑いの舞台ではない俳優さんたちがこんなに頑張っているのに、最近の若いお笑い芸人さんたちの芸不達者ぶりを嘆く(これも懐古主義者か!)

弱きものからは金を取らずにいるどころかお恵みを分け与える龍三親分と若頭マサの喧嘩のシーンに代表されるように、このじじいたちには「潔さ」がある、それがかっこいい。



白髪頭ばかりのじじいたちが組を立ち上げる
21世紀チンピラをその対比として登場させていることで、「潔さ」って何だろうね?と北野武が問いかけている作品だと感じた。