2015年3月22日日曜日

ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)

虚栄心と野心の違いを簡潔明瞭に現している文が面白い。(177頁)
前巻での図説がストンと入ってくる。
 ルビコン川を渡るとき、「賽は投げられた」の言葉の重みがようやく分かってきた。

2015年3月15日日曜日

ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)

2015年、8冊目
ライン河を挟んで東のゲルマン人が西のガリアへ移住。
属州を保護しなければローマの平和を維持できない。
隣接する国家、部族にすれば対抗心、敵愾心が芽生えざるを得ない。
能動的な拡大の意欲がなくても、受動的に拡大をせざるを得ない 。
ベルガエ人とローマの衝突はその二つの必然による。

イギリスは、その昔ブリタニアっていう田舎なんですよお、とクスクス笑いながら塩野さんは書いてるな(ブリタニア侵攻のくだり)

現代のヨーロッパというものがだんだん形になっている。

2015年3月2日月曜日

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)

2015年、7冊目
カエサルの境遇と源義経の境遇は似てるなあと思う。
軍事的才能は恐らく二人とも備わっていたんだろう。
二人の違いはカエサルは青年期、義経は幼少期に政争に巻き込まれてしまったこと。
幼少期、しかも父の不在が義経の政治力欠落に繋がり、カエサルは青年期まで父がいて、身につけることができた。
出自の違い(カエサルは貴族、義経は武家)もあるにはあるんだろうけど。
それから母の違いかな、静御前はアウレリアには遠く及ばない。