2015年2月12日木曜日

本所深川ふしぎ草紙

2015年、6冊目 およそ8年ぶりの再読。
実は、年始に娘に貸していたものを返却されて手に取ってしまったのがきっかけなんですが。
 第一話の「片葉の芦」がいいです。
女ってのは忘れていく生き物だと池波正太郎がよく書いてますけれど、この篇もそれがミソ。...
翻って言えば男ってそれだけ想いが残っている生き物なんです。
 思い出の品物を捨てられないのは男のほうが多いと言いますしね(笑)

2015年2月11日水曜日

ゴーン・ガール

原題「GONE GIRL」

2015年、4作目
この予告見たときに
Bアフレックが絶対DV夫
なんだと推測していたのだが...
フィンチャーの作品は毎回序盤に寝てしまう(今作もそう)
それにも関わらず充分に楽しめた(いや、怖かった)
話の落としどころが「ここ」でもなく「そこ」でもなく。「うひゃー」と相次ぐ展開の後半1時間だった。

富豪の同級生、、、哀れ過ぎます(ああなると分かってたけどさぁ)

妻を演じたロザムンド・パイクのきりりとした眉毛がいい。
(作風と相まってなんか主張してる感じがする)

ベン・アフレック、DV夫とか、脅されてしまう、いわゆるダメ「夫」として彼のキャスティングは適役。

フィンチャーよ、もうちょっと序盤をテンポよく造っておくれ!

2015年2月9日月曜日

幻色江戸ごよみ

2015年、5冊目
およそ6年ぶりに読み返す
「神無月」の緊迫感が心に響く。
 岡っ引きをダニエル・ブリューレ("ラッシュ"のニキ・ラウダ)
 畳屋マイケル・ファスペンダー(”プロメテウス”の美形男子)
親父をアンソニー・ホプキンス
洋画にて製作中(但し私の頭の中限定公開)

2015年2月5日木曜日

夢の燈影

2004年の大河ドラマ「新選組!」と、シンクロする。
 よく調べて書いてるよなあ、と、唸りながら読み進めた。
脇役たちの物語を通じて近藤、土方らの実像を浮き上がらせようとしている。
ミステリー仕掛けの篇もあり、「夢告げ」「流れ木」は面白い。
 保守的な思想の集団だとは後世の僕らは偉そうに言えるけど、この時代に生きたひとの覚悟を想像できる作品だ。