Blogを復活しようと思ったのは、映画を観て感じたものと本を読んで感じたことを記録しておきたいと思ったから。
一昨年(2017年)この「沈黙」がマーティン・スコッセッシ監督、アンドリュー・ガーフィールド主演で映画化され、鑑賞した。
原作は10年ほど前に一度読んでいたので、あらましは理解していたし、原作に忠実な作りだった。
おかげでもう一度原作を読み返そうと思った。
「穴吊り」という拷問のおぞましさ。
映像化されていてもなお、文字で読み進めるほうが耐えられないほどの痛みを心に突き刺してくる。
フィジカルな痛みではなく、メンタルな痛み。
井上筑後守が言う「この国は泥沼のように根付かぬ」
当時の日本におけるキリスト教の布教に限定すれば、その通りだと思う。
このひとが神父たちに棄教を迫っていく理屈に抗えない自分がいた。
今回の読み返しでは井上筑後守のことばがやけに重たく突き刺さってきた。
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