数年前まで大阪市内に暮らしていた。
一度だけ「仁川」までは行ったことがある、もちろん競馬で。
福永が3着に入線した桜花賞だったことしか覚えてないけれど。
当時は、阪急京都線沿線に住んでおり、映画が公開されたときから「なんとはなしに」気になっていた作品。
ようやくこの本を読んで、多くのひとが感じるように「あのとき読んでいれば」と微かに悔やんでいる。
今は関東のド田舎県に住んでおり、私鉄に乗ることがない
都内に行っても乗るのは山手線や地下鉄ばかりで地上の風景を眺めることが稀だ。
とはいえ、スマートフォンでゲームばかりしているんだけれど。。。
加えて首都で移動するひとびとは常に気ぜわしく心にゆとりを感じる場面がない。
でも。
移動するひとびとにはそれぞれの人生があり、どこかで交差しているのかもしれない。
或いはふとしたことがきっかけで交差していくのかもしれない。
そういうことで取り戻せる「心の穏やかで嫋やかな」有り様を感じることができた一冊だった。
有川浩、「ありかわ ひろし」という男性作家と思っていたら「ありかわ ひろ」という女性作家なんだとは知らなんだ。
小学生女性でも云々、成金ママ友との人間関係とか女性らしい目線が幾つもありようやく「ん、これって女性作家では?」と。
反対に男性の描き方が理想的過ぎるなあ、高校生女子の彼氏とか。
いや、でも最近の若い男性は草食系が多いし、性への欲望よりもいたわりの心が強いから彼のような振る舞いができる男性に違和感を感じない男性読者が多数派なのかな。
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