数か月前に読み終えていた作品。
さて、この本の感想を記録しとこうと思ってキーボードの前に座ってみたものの。
「サクサクと読めた」ことしか記憶がなかった。
そこでパラパラと頁を斜め読みしてもさっぱり内容を思い出せなかった作品。
仕方がないので、あらためて初めから読み直した。
登場人物の掘り下げ方に原因があるような気がする。
主人公と高槻倫子しか記憶になく、ほかの登場人物は「あれ?こんなひといたっけ?」というひとばかり。
人物の特徴は書かれているんだけれど(伊藤さんとか十詩子さんとか...。再々読から一日しか経過していないのに、もう苗字とか名前とかを忘れている)そのひとが何を考えたり感じたりしているのか?その感情の動きが読み取りにくいのかなあ。
恩田陸の作品はこれで三冊目。
どの作品もハッキリとした結末がなくてとても「もやもや」した気分になる。
この「不安な童話」も結末がモヤっとしている。
しかし、この再再読でフッとプロローグと結末を読んでみて気づく。
本編は事件の犯人を探すこと、知ることに読者の集中を向けているが。
肝心な輪廻転生のことをサラリと匂わせて物語を閉じている。
生まれ変わりなのか?
それとも記憶は伝染していくのか?
どっちなんだ??????
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