作者:ソポクレテス
訳者:藤沢令夫
ギリシア神話、西洋古典に親しもう!!を合言葉にして、1年に1冊はこういった類の本を読むようにしている。
例えば村上春樹の「海辺のカフカ」は、オイディプス王と通じるところがあるし、現代のミステリーのトリックは、ここから派生した手法なんだろうし。
旋舞歌を生で聴いてみたいな、と思う。
文字を眼で追ってもこの世界に浸れない。
自分が捕らえたい人物は自分であったという結末
知らぬ間に父親を殺し
知らぬ間に母親と床を共にする
でも。このオイディプス王が当時の人々に訴えたいことは何だったのだろう?
神の力は王(権力者)よりも偉大だ!ということなんだろうか。
王であれ、何人であれ、自らが発した布令は絶対的であり、不条理な事象であれ遵守することを求めたかったのだろうか?
巻末のアリストテレスの批評、知的好奇心を満たされる。
ギリシア神話、それから私をギリシア神話の世界に導いてくれた阿刀田高の関連書籍を読んでいく折に触れてこの本を手に取ることになっていくのだろう。
ありがとう、アトーダ先生!
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