シャーロック・ホームズの本を読もうと思った動機は2010年に公開された映画による
名探偵コナンでもないし、三毛猫ホームズでもない。
もう少し詳しく書くと、映画のホームズ像がトンデモハップン、アッチョンブリケの類だったからだ。
沈着冷静、ニヒルでヒューマニストってのが鑑賞前に抱いていた像。
映画のホームズは、武闘派であり、かなりアブないオジさんだった。
(2作目も含めてDVDで手元に置いときたいと思えるほど面白い)
連れ曰く、この映画のホームズのほうが原作に忠実なイメージだと。
私、「なぬ?」と。
ならば読んでホームズ像を虚像と実像を一致させていきたいと思った。
思い立ったもののなかなか読む気にはなれないまま2年間積みっぱなな。
「新諸国奇談」と同様、「ローマ人の物語」を読み進めるときの小休止役として手に取った。
ポリシーでもある、「二度読む」が完了するのに、2ヶ月半近く掛かった。
読み終えて、なるほど、映画のホームズの像はデフォルトに近いことがよくわかった
推理ものとしての楽しみは、今ひとつ私には理解できない面もあり、この本を堪能したか?と問われると少々心もとない。
だけど、連れが見せてくれた「ボヘミアの醜聞」のDVDを観て、ようやく本が書いている内容がスッと胸に収まっていった。
なるほど、これは面白い。と。
やれやれ、その他の作品も見せてもらわないとスッキリしない自分がいることに改めて気づいてしまった。
ボヘミアの醜聞
赤髪組合
花婿失踪事件
ボスコム谷の惨劇
オレンジの種5つ
唇の捩れた男
青いガーネット
まだらの紐
花嫁失踪事件
掬屋敷
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