2013年4月20日土曜日

ローマ人への20の質問

 「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」は、傍らにこの本を手元におきながら読み進めた。
通勤電車の滞在時間が駅3つ程度しかない(身体の負担は誠に軽くてありがたい話なのだが)身にとって、1つの質問に対しての頁数が10頁もないこの本は通勤時の読書にはうってつけだった。

帰宅してどっしり腰を落ち着けて読むのが「ローマ人の物語」
通勤のながら読書が「ローマ人への20の質問」
そんな構図。
だけど、結局この本もハンニバル戦記を読み終えて、再度手に取って読み返したのだけれども。

ローマ人の物語が教科書だとすればこちらは参考書
ローマ人に物語が酒だとすればこちらはツマミ
お互いに補完しあう素敵な取合せだ。

今後の「ローマ人の物語」を読み進めるにあたり、エッセンスがギュッと詰まっているこの本を幾度か読み返すことになりそうだ。

司馬遼太郎は、その時代に生きた人物が主人公
竜馬であれ、歳三であれ、時の流れの中で生き、時の流れで死んでいく。

塩野七生は、その時代が主人公
この人が筆を走らせると、歴史そのものが、目の前でうねっているような気分に浸れる。
その中で人が生まれ、人が生きて、人が死んでいく。

この本を読んで、会社の行事で最も厄介な業務を前任者から引き継いだことを忠実に守ることから抜け出して、自分なりにどうすればスムーズに進められるのか考えてみた。
結果はそれでもうまくいかなかったのだけれども。
自分で考えたことだから、前向きに次回の対応策を考え直したいと素直に思える
それでも不可抗力は起きるだろうし、うまく行かないことはやっぱりうまく行かないかもしれないけれど。
諦めずに考えていくことが平たく言えば努力だと思う。
そして、この行動に至るものは先に書いた「Youngbloods」の「鋼のようなWisdom 輝き続けるFreedom」が根底にある。

この本で塩野七生に私が教えられたことは、そのときそのときに最適なことを考えて実践していくことの素晴らしさ。







0 件のコメント:

コメントを投稿