2011年11月7日月曜日

ゲット・ラウド(It Might Get Loud)

連れが「見に行きたいけど映画館の立地が特異で周辺の雰囲気が女性には怖いところなの、できたら一緒に行ってくれない?」
このところ映画ざんまい生活を送っているにも関わらず他にも鑑賞したい作品が多い。
が、この作品の存在は知らなかった。
「どうしたものか?」と僅かのためらいが起きた。
連れがキラキラした目(連れはguitar好き)で訴えかけてくるのが可憐だったこと、そしてもう一つ、「The Edge」が出演していることが決め手になり、その映画館に赴く。
この映画館に足を運ぶのは二度目
ファッションホテルが近在し、どう見ても繁盛しているような印象を受けない飲食店も点在している
以前はポルノ映画館だったのだろうと推察する。
アダルトビデオの登場により衰退し、閉鎖していたものの、新たなオーナーに変わり、メジャーな映画はシネコンに委ね、マイナーな作品を一手に担う方針の映画館になっているのだろう。
この映画館はもっと繁盛して欲しいのだが、それには映画館の努力だけではなく街全体の努力が必要なのだ。
いかんせんあまりにも古臭いものが多く、繁栄する日が来るのは遥か遠い日か、あるいはそれ以上に悲観的なことを考えてしまう。
連れよ、一緒に行けるときは一緒に行ってあげるからね。(キョーレツなホラー以外はOK)

作品について
ジミー・ペイジ(レッドツェッペリン)、ジ・エッジ(U2)、ジャック・ホワイト(ザ・ホワイト・ストライプス)の3人のギタリストが自身のルーツを訪れる、その一方で3人のためのステージが用意され、一夜限りのセッションが行われる。というもの。

ジャック・ホワイトというguitaristについて何も知らずにいて、こんなに若そうな人が大御所のジミー・ペイジとジ・エッジと対等に話しているのに驚く。
調べてみたところ1975年生まれ(2011年現在36歳)
私よりも年下だと踏んでいたものの、連れよりも年下だ。
映画の始まりで彼がコカ・コーラの瓶をナット(というのか?)にして原始的なギターを製作し音が奏でられるシーンが印象に残っている。
ギターという楽器はここから始まり、それを扱う人によって音や音調が変わっていくことを代弁しているのやもしれません。
guitarが音を奏でる単なる道具だとしても、扱う人々はその道具が自分にマッチするように丹念に磨きあげていく。
「自分にマッチ」というのが、guitaristの生まれた場所や環境、時代に左右されて行く。
音楽、特に楽器のことに疎い私にとって、今作の映像は100%ヒットするものではなかったのです、ドキュメント内容もスッと変わってしまうから、どのguitaristのドキュメントなのか追いつけずに観劇している瞬間もありました。

最後のguitarセッションは素晴らしい。
guitarの音色は時に悲しく響き、時にエモーショナルに響きます。
不思議な楽器だな、と改めて感じ入りました。

映画館の立地環境からすれば鑑賞者は我ら2人なのではないか?と思いきや、20人近くはいらっしゃいました。
中には強者な女性が一人で鑑賞にお見えになられていましたが、rockな生き方されているんでしょう。

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