2013年1月3日木曜日

007 スカイフォール

原題「SKYFALL」
主題歌は今をときめく歌姫「ADELE」
彼女の歌声をスクリーンで聴きたいというのが一つの鑑賞動機。
米国の歌姫が(異論反論はあるにせよ)「レディ・ガガ」に比して、ADELEの歌声のほうが好み。
落ち着いた歌声に傾斜していっているのかなぁ、なんて自己分析もある。

「007」を映画館で鑑賞したことは少なく、実はこれが3回目。

初体験が中学一年の頃、塾の先生に連れて行かれた「YOUR EYES ONLY」
英語を勉強し始めて半年を経過していた頃。
中一で受験することが無謀と笑われた英検三級を受験前にナマの英語を見聞することを目的(今になって思えば先生が単に観たかっただけなんだろうが)として鑑賞しに行って、劇画の内容は全く覚えておらず、とにかく本当にただの一つも単語を聴きとれず落ち込んだ思い出のみ。

次に鑑賞したのが、この前作「慰めの報酬」
これは前々作の「カジノロワイヤル」の続編であるにも関わらず、勢いで鑑賞したはいいがカジノロワイヤルの内容を全く予習もせずに観たものだから、全くわけが分からないままアクションシーンだけには感激しただけ、というお粗末な鑑賞。

で、ようやく3本目で納得できる鑑賞ができた。
本編スタートから始まるアクションの連続には、「うわっ」「どひゃっ」と小声で叫びながら。
ボンドガールの色っぽさには「あひゃん」と小声で喜びながら。
ハビエル・バルデムの悪役ぶりが素晴らしい。

「M」のジュディ・デンチの後ろ姿を観ると、「さすがに年老いたなー」と感じてしまった。
今作で卒業するのも、引き際として英断だと思う。

「Q」がおじいちゃんでなく、ITオタクの草食男子。とはいえこの俳優(ベン・ウィショー)は今後更に伸びていくような予感がしている。

そしてジェームス・ボンドことダニエル・クレイグ
この人の顔立ちを観て今までロシア系・東欧系だとばかり思っていたのだが、れっきとした英国紳士なのに驚いた。
これまでの007のイメージを制作側が払拭しようとしての登用かと思いきや、出自にはそのイメチェンを求めていなかったんだと気づいた次第。
ロジャー・ムーアがインプリンティングされている私からすれば、ダニエル版のボンドはオシャレ度が薄く、泥臭いイメージが強かった。
でもようやく、これはこれで「あり」かなぁ、と。
孤高の人、ジェームス・ボンド、そして苦悩するボンド

上海、香港やスコットランドの風景も美しかった。
今でこそ、海外旅行は目新しいものではなく、日常茶飯事のように海外旅行している人もいるし、テレビでも海外の至るところのスポットが紹介されているけれど、映画館で観る海外は5割増しで美しく見える。

次作で007の周囲を固める人も刷新されるのだろう。
ダニエル版4作目、大きく期待して鑑賞に赴きたいと思っている。



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