劇場で予告編を観たときに、爆笑してしまった。
ロボットが小用を足し、それを目玉剥き出しで呆気に取られるサラリーマン(竹中直人)
エレベーターで屁をひるロボット、モーターが周り、臭いが拡散していき、社員が場を収拾させるべく自分が屁をひったように嘘をつく。
1980年代に青春を過ごした世代にとって映画に登場する等身大ロボットといえば「ターミネーター」なり「ロボコップ」がまず頭に浮かぶ
等身大に限らなければ「ガンダム」とか「ゲッターロボ」「マジンガーZ、」、基本のキ「鉄腕アトム」もいる。
映画で扱われるロボットと言えば高性能でスタイリッシュが必須条件だ。
その必須条件、常識を逆手に取っている。
その時点で私の負けだ。
超最先端のロボットの名前が「ニュー潮風」
しかも「潮風」は白物家電、洗濯機の愛称という、およそロボットらしからぬネーミング
アルファベットも数字も入っていない、R2D2やらT1000といった型式を表すものでもない。
最先端な割にアナログな名前だ
でも、そこにかつての技術王国日本の再生を願っているのかな、という考えも頭をかすめる。
ロボットの中に老人が入る。
日本が直面している超高齢化社会問題をさりげなく提示している。
孤独な老人が存在しなあければこの物語の展開はありえないのだし。
ただ面白いコメディというわけでもなく、数年先のことを予見している、そんな先見性も感じさせてくれる監督なんだろう。
「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」、「ハッピーフライト」も未見なのだが、この監督のオリジナリティには脱帽だ。
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