久しぶりに鬼平犯科帳ワールドに浸りたくなって再読を再開。
文句なく面白い。
盗法秘伝では、クスリとさせられる。
何もかもが法律なりルールで縛りつけられていく「現代」に生きる私にとって、このアナログチックな世の渡り方に深い羨みを持たざるを得ない。
司法長官が、窃盗団のOBと組んで阿漕なIT企業へ盗みに入るような物語だ。
そして「むかしの男」
久栄さんもいい女だが、久栄さんの過去を一切斟酌しない長谷川平蔵を見習いたいと願う。
惚れた女の過去は、どうしたって気になる。
好きだから、知りたい、全部知りたい。と願う自分がいる
その一方知らずにいたほうが幸せなことだってある。
女だって忘れてしまいたいこともあるのだろうし。
私にとっては、バイブル的な一篇だ。
麻布ねずみ坂
盗法秘伝
艶婦の毒
兇剣
駿州・宇津谷峠
むかしの男
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