2013年10月19日土曜日

フローズン・グラウンド

原題「THE FROZEN GROUND」

邦画では「凶悪」、そして洋画では今作と2013年の10月は「残忍」をテーマにした映画を鑑賞した。
「凶悪」はぜひとも鑑賞したいというモチベーションがあったのだけれど。

(アヤしい)芸達者二人
キューザックの変態犯人ぶりには
恐れ入りました
今作は芸達者の二人が目当てで鑑賞に。
ニコラス・ケイジとジョン・キューザック。

米国の事件、それも性的な動機から発している事件を土台にしているだけに「ここまで残忍な人間がいるんだなぁ....」、と背筋が凍る思いをしながら鑑賞した。
セックスと殺人は欲望の果てとして共通する何かがあることは、頭では理解できるし、実際そうしたいと思うことだってあるが、行動には起こさない。
それが心身ともにノーマルな状態なんだろう。
そのノーマルがアブノーマルへと転換するのは先天的なのか?後天的なのか?
いとも簡単にこれが解明されれば、この世から性犯罪の多くが撲滅できるんでしょうが。

滅多に視聴する機会はないのだけれど、テレビ番組の「奇跡体験アンビリーバボー」などで取り上げられていそうな殺人事件を、この芸達者な二人が演じてくれた。
それだけで満足しないといけない作品なんだろう。
事件が全て解明されているわけでもなさそうで(犯人の近辺で失踪している女性はまだいるとのことだった)、存命している人もいることからなのだろうか、「奥歯に物が挟まった」ような人物の掘り下げ方になってしまっていた。

若さゆえに過ちを犯し、生命の危機を
乗り越えた娼婦を演じたヴァネッサ嬢
入れ替わりの激しいこの世界でも生き
残ってほしい
事件そのものには惹きつけられたのだけれども、鑑賞者が感情のベクトルを「誰に」「何処に」向けていけばいいのか悩むし、不明なままで終わってしまった。

ということで、完成度・メッセージ性で「凶悪」には数枚落ちる仕上がりになっている。

生き残りのシンディを演じたヴァネッサ・ハジェンズ嬢が今後どういう役を演じてステップアップしていくのかを楽しみにしていきたい。







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