2013年10月18日金曜日

風立ちぬ

何かと話題に事欠かない宮崎駿監督作品、しかも監督が今作を以て引退する旨を表明したもんだから、いつにも増して話題に事欠かない。
良い面での影響は、公開期間が更に長くなる(だろう)ということ

悪い面での影響は、とにかく多種多様の批評・評価・感想の類がメディアに現れてくるということ。
鑑賞するまではこういう類からは身を遠ざけておきたかったのだが、唯一インプットされてしまった情報が、日曜日の昼下がりにオンエアされる放談番組で、喫煙シーンが多いため禁煙の団体のひとつからクレームを受けている、という内容。
「夢」で始まる
確かによく喫煙するカットが多かったけれど、目くじらを立てて言うことのほどではあるまいに、と、感じた。

逆に、この情報しか仕入れていなかったので、その他については物語の進行、展開を純粋に楽しめた。
①「夢」に始まり、「夢」に終わる。
素敵な作品だ、と感じる。

主人公が製造する飛行機は、どう考えても兵器としてしか製造されることはないのに、それでも製造へつき動かされていく過程に違和感を覚えていたのだが、エンディングで彼が飛行機製造の本来の夢をイタリアのカプローニと語り合う、このエンディングで彼が製造したかったものは兵器の飛行機ではなく、夢の飛行機なんだなぁ、と。
まるで生き物のように映ってきた
飛行機

②膨らみの比喩がわくわくする
改めて思った。
宮崎駿が描く、車の動きはユーモラスである
そのうえで、車が停止するとき、タイヤがボアッと膨らむカットに、微笑んでしまう。

③ヒロインの退場に涙
突然だった。それだけに美しかった。
彼女の退場について、仲人(となってしまった)上司の妻が説明のようにつぶやくセリフ、これは不要かなぁ。
このセリフを無くして、鑑賞者に察してくれるように仕上げてくれるほうが、私の嗜好に合う。
まぁ、でも。子供たちが鑑賞することを踏まえれば、上司の妻のセリフは必須ではあるんだろうけれども。

④日本語が美しい
正しい日本語、というか、美徳感が巷に溢れていた時代だったんだなぁ、と、甚く感じ入ってしまった。
言葉は時代に応じて変化していく。
だから古文なんて学科が生まれていくんだけれど、この時代の言葉は美しく、清々しい気分が訪れる。
私はこの作品を鑑賞したのは夜だったけれども、朝方に鑑賞すればその日一日が清々しく生きていけるのではなかろうか、と感じている。








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