こういった手合の本は、手に取るとなかなか手放せないです。
手垢のついた童話を下地に敷いておきながら、徐々に脱線さ
せていって、大人にしか分からない展開(エロスであったり、醜さであったり、おぞましさであったり)を拡げていく。
あれ?こんなんだっけ?と思いながら読み進めていくと倉橋ワールドに惹き込まれてしまっている、というパターンです。
日本昔なばし風にこの作品を映像化して欲しいなと思いますが、うーん深夜枠しか放映できんでしょうね。
一寸法師なんて、親子で鑑賞したら気まずくなること請け合いますよ。
この小説の引用元である原典を全て知っているわけでもありませんし、勿論未読の原典が多士済済状態です。
カフカの変身ですら、内容は大まかに知っていますが読んだことは「はて?」そんな状態です
そういや、大学生の頃西洋文学で読まさせられたような記憶もうっすら残っています。
もう50歳台に乗っかっているオヤジなのですが、今後原典を読む機会を見つけて、これと照らし合わせながら読んでみたいな、と思っている次第。
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