2014年6月15日日曜日

消えた女―彫師伊之助捕物覚え

時代背景、舞台は江戸の町なのに、頭で映像化されていくのは海の向こうの国、例えばアメリカやイタリアとかの「うらびれた町」

伊之助はミッキー・ロークとか、アル・パチーノとかロバート・デ・ニーロとか。
もう少し若目でいえば、ショーン・ペンとか
もっと若い人で言えば、ジェームズ・マカヴォイとかもいいかも。

女房に逃げられ、しかも情夫と心中された男に、かつての上役から愛娘の捜索を依頼される。
そんな彼には、幼少の頃から相思相愛な「おまさ」という女性がいる。

読んでいるうちに「おまさ」に計り知れない愛しさを抱く。
ずっと伊之助を想い続けている健気さが素敵だ。
男性視点で執筆されている(と思うのだが)、こういうチャーミングな女性はいないよ、って女性諸氏はおっしゃるのかもしれませんが。
こういう女性に慕われてみたいものです。

高麗屋の旦那、極悪人です。
ジョン・キューザックあたりに演じてもらいましょう。
能面のような顔で、頭の中は私利私欲にまみれているような男をうまく演じてくれるでしょう。

高麗屋の女将、色気たっぷりです。
「サイド・エフェクト」で魅せたルーニー・マーラーあたりでどうでしょう?


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