2013年2月6日水曜日

世界は慈悲を待っている

新アルバム「ZOOEY」からの2曲目の新譜

ZOOEYが人物の名前、J・Dサリンジャーの小説の登場人物だと初めて知る
私は佐野元春の詩が好きなのであって、元春のルーツには大して興味がなかった。
最近気づいて来たこと。
私にとって佐野元春は
詩人であり
親友であり
兄であり
父であり
行き着くところ、「神」の類の存在なんだろうと。

例えば私が他者に向かって演説をするような機会が到来すれば、迷うことなく佐野元春の詩から感じる話を持ち出すだろう。

この曲の詩には四文字熟で言えば「一期一会」を謳う詩がある。
元春が歌うと、どうしてこうも説教臭く響かずに私の心を捕らえて離さないのだろう。
また、シニカルな表現で「ええかっこしい」な人を痛烈に謳う詩がある。
Websiteては動画が閲覧できるが、そのフレーズのときの元春の口元が「うふっ」って表情しているように見えるのは私だけだろうか。

慈悲=MERCYと思っていたが「GRACE」という単語を使っている。
お涙頂戴な単語には映らない、孤高でエレガンスな響き。

アルバムの1曲目として
「若くて無垢な青年」が今から世間へ飛び出していこう!としている姿が浮かんでくる。

そして、私はZOOEYが登場する小説を手に取ろうと考えている。
元春のルーツを知りたい、と思い始めているということ。
それは或いは私自身のルーツにも繋がるのかもしれない。






0 件のコメント:

コメントを投稿