2013年2月17日日曜日

ワイルド・ハート ─ 冒険者たち

「Wild Heart」

2013 Winter TOURでプレイしてくれた曲
Tourでは大抵演奏してくる曲の一つだけれど、このTourでは元春がピアノを弾きながら聞かせてくれた。

「Heartland」
「Hobo King Band」
そして今回の「COYOTE Band」
3つのバンドの変遷を感じながら改めてレコードでワイルド・ハートを聴いている。

凝りまくっていたHeartlandのヴァージョン
SAXとの掛け合い「星に願いを」を途中で挟んだり、車を運転しながらラジオのスイッチを入れるパフォーマンスがコケティッシュな元春の姿。

ブラスホーンが存在しないCOYOTEバンド、この曲が始まったときに一瞬でワイルド・ハートとは分からなかった。
とても静かに元春はこの曲を歌った。
静かに、というか、淡々というか。
演奏を「観せる」から詩を「聴かせる」に変わってしまった曲だ。
このLiveで詩が最も心に響いてきた。

中でも、詩にある
「誰かがどこかで眠れぬ夜明けを見つめている」
「誰もが心に見知らぬ夜明けを抱えている」
の、リフレインに私の魂はストレイトに共鳴していた。

前者の夜明けは、「清らかに歩いている」仲間に繋がり
後者の夜明けは、「偽りを許している」仲間に繋がる

良いだけでもなく、悪い一面も抱えながら誰もが毎日を過ごし、生きている。
この曲の主人公が街を離れていく事情や理由は語られていない。
酸いも甘いも噛み分けて、この主人公は新しい地へと歩き始めていく。
不安もあるだろうし、期待もあるだろう。
色んな想いを抱えながら生きていく姿。
怪物が住む地や未開拓の地に赴くこと「だけ」が冒険ではない。
誰もが新しいステージに向かうときが冒険なんだ。
と、元春は言いたいのだろうか。

色んな仲間はいるけれど、特定の仲間と特段親交を深めるタイプではないので、元春がこの曲を歌うとき、漠然と高校時代や大学時代の頃に知り合った人たちの顔がぼんやりとよぎっていく。
そこに社会人になってから知り合った顔が浮かんでこない。
その理由は
「全ての何故にいつでも答えを求めていたあの頃」「自由になれる日を夢見ていた」時期が私には「学生時代」だった、と自己分析している。







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