2012年2月6日月曜日

信長の棺

「秀吉の枷」を読み終えて改めて読み返す。
2011年2月に一気読みして以来の再読
1年前にこの本を読んで感じたことを当時開設していたblogに書き連ねてみたのだが、書くべき内容に困った。
(改めてblogを読み返してみて、自分がこの本に対して困惑している様子を客観的に分析できて面白い)
そう、つまるところ、印象が薄かった。

「秀吉の枷」を読み終えてからの再読してみた今では表裏一体の作品だから、両作品を「繋げる」部分は確かに存在する。
「なるほど」という展開だってある。
........だが、衝撃度が低い。

ミステリー歴史小説に徹しきれていないのではなかろうか?
この本の主題は「信長の遺体はどこへ消えたのか?」
その主題に対する結末は美しく書かれているのだが、そこに至る経過が掴みにくい。
また同時に思うのは中継点として存在する公卿や武将の顔、表情が文章から見えて来ないように感じる。

主題の次に来る副題はなんなのだろう?
主人公太田牛一から見た織田信長の偉大さを炙り出していくことなのだろうか?
だとすれば、私にはこの副題を読みきれないままにこの本と付き合っていることになる。





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