2011年12月28日水曜日

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

原題 THE THREE MUSKETEERS

この秋から初冬にかけて、鑑賞したい映画を幾つも見逃した。
体調がイマイチだったり、タイミングが合わなかったり、と。
例えば「コンティジョン」「ミッション:8ミニッツ」「1911」「インモータルズ」などなど、メジャー作品だけ列挙してみてもこれだけの作品数だ。
その中で最もロングランになっていた本作を最終週にしてようやく鑑賞することができた。
劇場収容人数は中級クラス、観客少ないだろうとタカをくくって、いきなりど真ん中の座席を指さしたら「そこは埋まっています」という劇場スタッフの声。
「エッ、んじゃここは?」「あいにくと」と、やりとりを重ねて、後方左側の座席を選択した。

原作は未読。
1993年にも映画化され、この時はチャーリー・シーンらが三銃士に扮し、主題歌か挿入歌をBryan Adamsが「All For Love」、かなりチャートを賑わせた(はず)
この当時は映画館から足が遠ざかり、気軽で安価に楽しめるレンタルビデオ、衛星放送で鑑賞するようになり、かなりの作品を鑑賞したのだが本作は未鑑賞。
興味は高かったのだが、何故か手が伸びない作品だった。今になって思えば原作を未読という理由が大きい。
幼児の頃に本に親しんだという自負はあるのだが、未就学時代は日本の昔話、低学年の頃は昆虫記だとかSFもの、中学年以降は歴史や偉人伝へと嗜好が移っていったため、西洋の物語には疎い。
「ロビンフッド」も「ピーターパン」も「ジャンヌダルク」、どれも読んだことがない。
そういや、上記3作は映画化されているが鑑賞したのは40歳を超えて、西洋に少しでも明るくなりたいという欲求が芽生えてから。

ダラダラと原作について前置きをしているのは、今作は原作を知らずに鑑賞したほうが楽しめる作品だと思うから。
映画紹介サイトのレヴューを読んでみると本作は原作に忠実とは言い難く、創作の部分も多いとのこと。
従って原作の映像化にこだわりが強い人は期待はずれの感想を書いているし、寛容な人は「これはこれであり」という。
対象年齢は93年版からは低めに設定しているのではないかと思える。
いわば、入門編というか、まずは三銃士に親しみを感じたければNiceな作品だと言えよう。
邦画で言えば、薬師丸ひろ子が主演を務めた「里見八犬伝」みたいなもんでしょう。
あれも原作とは違う部分があり、里見八犬伝に親しみを持たせることには成功した作品でしたから。

キャスト。
一線級のミラ・ジョヴォヴィッチ(バイオハザードほか)、オーランド・ブルーム(パイレーツオブカリビアンほか)、ローガン・ラーマン(パーシージャクソンとオリンポスの神々)、クリストフ・ヴァルツ(イングロリアスバスターズ)といった最近のメジャーな作品で見たことのある顔ぶれ。

ミラ・ジョヴォヴィッチ
ミレディ役で、ルパン三世の峰不二子を彷彿とさせる役回り。
もっともミラの場合は「色気」よりも「アクション」に比重を置いているかなぁ。
峰不二子のお色気ムンムン(死語)が........
彼女には小悪魔的な存在が似合わないような気がする。アンジェリーナ・ジョリーのほうがいいかもなぁ。
とか、書きながらメラニー・ロランがベストなんだが、と、これは贔屓女優さんだから(笑)

衣装が印象に残る。
仏王ルイ13世(お馬鹿っぷりがいい味出している)が着る「青」がとても好みの色合いでした。
「緑色」も美しい色合いだが、青の美しさを堪能し、満足した。
ミラの衣装も、オーランドの衣装も煌びやかだったけど、一線級の演じ手が着用すると、顔なり、表情なり、演技なりで衣装の華やかさが薄まっていく。
(これが超一流の演じ手だとか、超一流の作品だと事情は変わる)
それに対し、ルイ13世の天然なお馬鹿っぷりが諺で言うところの「馬子にも衣装」

作品の舞台はイングランドとフランスと近代ヨーロッパの両巨頭。
そして撮影地にドイツが入っている。
クリストフ・ヴァルツが枢機卿をやっているんだから、ドイツの面目躍如という印象が残る。
ハリウッド作品ではなく、ヨーロッパの作品。
どこかしら「シャーロック・ホームズ」風なテイストを感じたのだが、それは「ドイツ」に関係しているらしい。
それは背景の色の陰翳なのかなぁ、と思っている。

続編なりシリーズ化されそうな終わり方。
次作を製作するのであれば、パンチを利かせて欲しい、例えばルイ13世のお馬鹿っぷりをもっと強調するとか、バッキンガム公のキャラクターに残忍さを強調するとか。
平均ペースな人物ばかりでは次作はコケるように危惧している。

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