「Chrsitmas Time In Blue」
初出は「Cafe Bohemia」
多くのクリスマスの曲が「雪」をシーズニングしている。
この曲も歌い出しはそう。
九州で人生の大半を過ごした私にとって、クリスマスに雪が降っているシチュエーションは稀。
だから「○○歳のクリスマスのときは雪が降っていたなぁ」なんてことは貴重な経験で記憶に残って然るべくなのに、時間の経過と共に「あの年のクリスマスは雪が降っていたなぁ」なんてことはすっかり忘却の彼方になっている。
そういう意味では私よりも「連れ」のほうが記憶力が良い。
(歴史などで登場する人名などは私に軍配が上がるのだが・・・・)
そういう意味では「連れ」よりも私のほうが薄情な人間だと思う。
この曲が好きなのは、
夢に飾られているけれど
かまわないさ このままで
歩き続けよう
周りが煌びやかであろうとも、自分の価値観を失わず、且つ他者の価値観を批難もしない、そのアティチュード
この曲を書いてから10年以上経過して佐野元春は別の曲で「我が道を行け」と私らの生き方を鼓舞してくれるのだが、それに通じる詩
佐野元春という人の社会との関わり方のビヘイビアが伺える。
そして、私はその対極側に感情がフレていくときがあるからこそ、佐野元春の詩に惹かれ続けているのかな、なんていう考えも過ぎる。
曲の後半に出てくるメリークリスマスを伝える相手を具体的に指す詩が初めて聴いたときから新鮮だ。
我が国では、というか昨今の和洋問わずクリスマスがモチーフの曲は恋人が恋人に贈る詩ばかりで、卑猥な言い方をすればSEX賛歌の曲に聴こえるが、この詩に登場するターゲットはあらゆるシチュエーションの人々だ。
そして佐野元春が伝えるメッセージは「Toniht is gonna be Alright」
キリスト自身も自分の誕生日がこれほど祝われていることを知れば、この曲にsympathyを感じるんじゃないかと考える。
中でも
平和な街も、闘っている街
うまくやれる人も、しくじっている人
に、「Tonight is gonna be Alright」の気分を味わって欲しいと思う。
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