2013年3月26日火曜日

世界にひとつだけのプレイブック

この老夫婦がいい味わいを醸成している
 原題「Silver Linging Playbook」

原題の意味が分からずに、英和辞典を捲ってみた。
「Silver Linging」は「Every Cloud Has a Silver Linging」(憂いの反面には喜びがある)の略語。
それにPlaybook(脚本)がついている。
さすれば邦題としては「輝きを取り戻すための指南書」とでも名付けてみてはどうだったのだろう?

言いたいことを小気味よく言う
二人の会話が心地好い
「世界にひとつだけの」という言い回しがSMAPの代表曲「世界にひとつだけの花」を連想してしまう人が圧倒的に多いだろう。
「プレイブック」という単語は、ありふれた単語を組み合わせているけれど、これが「脚本」の訳だと分かる人も少ない。

アカデミー賞候補にまでノミネートされながら、今ひとつ上映館が少なく、公開期間が短いのは、この邦題が大きな要因だと感じている。

決して感動大作ではないのだけれども、心がホッと落ち着く。
精神病を患った息子への目線が優しい両親。
そして、精神病を患った者同士で遠慮呵責なく言葉を浴びせる二人。
女:職場のオトコと11人寝たの
男:それ以上言うな 変態になりそうだ
の、くだり(このあともっとヘンテコな会話になっていく)とか、思わずグフっと笑ってしまう。
その他での会話のシーンでもあちこちからグフっていった感じの笑いが聞こえてきたから、みな楽しんでいたんだろう。
病んでいる人に対して禁じてしまう表現をズドンと言い切るのは「最強の二人」に近い。
あちらは健常者と障がい者だったけれど、こちらは二人とも精神病患者だから、毒っけが強くても不快に感じない。
そして思う。
「優しさ」と「遠慮」が混同されている時代なんだ、と。
自分が傷つきたくないから、相手に対しても傷つけるような言葉を投げかけようとしないんだ、と。

ジェニファー・ローレンス、好みのタイプではないのだけれど、ダンスのときの胸元は妖しかった。
この撮影で使ったスポーツブラが30万円前後で落札されたとのことで、分かる気がする

ブラッドリー・クーパー、この人の青い瞳は素敵なチャームポイント。
喜怒哀楽、それぞれの表情が豊かに表現できる目の持ち主だと感じている。
「特攻野郎Aチーム」「リミットレス」に続き3作目の鑑賞、なかなかな芸達者になっていきそうだ。

ロバート・デ・ニーロ、すっかり好々爺になっちゃって。
デ・ニーロの顔が見れるのは素直に嬉しいし、好々爺の演技も素晴らしいのだけれど、睨みのきくようなコワモテな側面の表情も観たかったなぁ、というところ。


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