19年、2作目
連れがホラー映画を観に行こうということで。
こういう手合いのホラー映画(家族が舞台設定されている)は小学校から中学校のころに金曜ロードショー(当時は木曜か水曜だったかな)などでみた「悪魔が棲む家」(たぶんこんな感じのタイトル)で、タイトルどおり悪魔が家に潜り込んでいて、最後は地下室で父親が対峙して必死に格闘して退治、祓うという作品。
ヘレディタリーも家族四人(父・母・息子・娘)が悪魔と対峙して父親が最後には退治に乗り出す、それに似たような作品なんだろうと思いきや。
主役は母。
母が悪魔と対峙する?80年代とは今では女性の立場も随分と変わったし、ちょっとひ弱な感じがぬぐえない父よりも強面(女優さんごめんなさい)の母が矢面に立つのだろうか?
娘もヘンな子、だけど息子は今風なちょっとヤンチャな奴だし。
という序盤・中盤を乗り越えていく。
決定的に違うのは物語が進むにつれて、家族の結束が解かれていくところ。
80年代の記憶の作品では父(つまり親)は子どもを守るために斧や銃を手にしていくのに、この作品は父親は母を錯乱したと嘆くし、息子は母へ不信を募らせる。
家族の崩壊。これがいちばんの怖さなのかもしれない。
日本人の宗教への知識が乏しいわたしにはこの作品の悪魔の存在の衝撃度の温度感は測りかねるのだけれど、キリスト教に造詣が深いひとにはものすごい衝撃なんだろうなあ。
エンドロールで場違いなほど爽やかな曲が流れた。
爽やかな朝の訪れと共に聴きたくなるようなメロディ。
バッドエンディングにこの曲。
映画は架空だから、鑑賞し終えた今は爽やかな気持ちを取り戻してください。
とでも言いたいのだろうか?
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